三ヶ日青年の家での事故

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三ヶ日青年の家での事故・・・

今回の事故で、犠牲になった女の子のご冥福を祈ります。

同じ三ヶ日町内での痛ましい事故です。 施設を、使ったことがありますし、

これからも、使う予定の施設ですので・・・ 記事にいたします。

しかも、事故調査報告書が約1年後・・・なんて言う記事を見ました。

「一年後なんて言ったら、事故が、うやむやになってしまう・・・?」

そんな思いから・・・ 今回の事故の原因を、余計なことかもしれませんが・・・

自分なりに、少し考えてみました。



※ 新聞記事及び、マスコミ等の記事を調べ、確認した事をもとに
   事実であることを判断しながら、自分なりに事故分析をしました。



【事実確認】  新聞記事及び、マスコミ等の記事による・・・

1.転覆したのは18日午後3時半頃

2.ボートには最初から水が入り、少し傾いていた

3.岸に戻る途中スピードが出てきて、ひっくり返ってしまった。

4.ボートが転覆するときに 「オールが飛んだ・・・」

5.引っ張る速度が速くなり、オールが流された

6.ボートはだんだん傾いて水が入ってきて、最後はいきなりひっくり返った

7.船のへさきに、ロープをくくりつけた

8.曳航ロープは20m

9.国交省の事故調査報告書が約1年後提出・・・



【自分なりの事故分析】

1.転覆したのは18日午後3時半頃

  新聞記事写真の撮影時間を確認し、写真を見ると3:45撮影とあります
  その写真を確認すると、白波は立っているものの、大きな波があったとは考えにくい
  状況です。つまり、自然の波の影響による転覆ではないと思われます。

2.ボートには最初から水が入り、少し傾いていた

  雨により、ボート内に、転覆以前から水がたまっていた・・・?
  曳航により、ボートの船首より、波の影響を受けボート内に浸水していた・・・?

3.岸に戻る途中スピードが出てきて、ひっくり返ってしまった。

  曳航中、ボートが、一定スピードで一定方向であれば、ボートの曳き波の中で、
  ある程度は安定するが 【図1】 スピードの変化、方向の変化、波の影響等で、
  ボート が 曳き波の外へ出ようとする作用が働き、曳き波を越えようとするときに、
  ボートは一番バランスを崩しやすい 【図3】

4.ボートが転覆するときに 「オールが飛んだ・・・」

  曳航中、オールは水面に着いていたのか・・・?(オールを収納していたのか
  そのままボートに取り付けられたままだったのか・・・?

  おそらく取り付けたまま、曳航したため、無理な力がかかり、転覆と同時に
  オールが飛んだのかもしれない・・・?【図5】

5.引っ張る速度が速くなり、オールが流された

  最初は、ゆっくり引っ張っていたが・・・運転者は、早く岸へ戻ろうと、
  少しスピードを上げたことを認めている。

6.ボートはだんだん傾いて水が入ってきて、最後はいきなりひっくり返った

  ボートが曳き波の斜面にボートが寄っていき、ボートが傾いていったと思われる
  それにつられ、ボート内の水が移動したか・・・、曳き波の影響でボート内にさらに、
  水が入ってきたかもしれない 【図3】 【図4】

7.船のへさきにロープをくくりつける

  カッターボートには、もともと曳航用の金具は装備されていなかった・・・?
  船のへさき等高い位置で、船を引っ張ろうとすると、スピードを出すことによって
  バランスを崩しやすくなる 【図3】

8.曳航ロープは20m

  結び目などを考慮しても、せいぜい16~17mくらいの間隔しかなかったのではないか・・・?
  【図1】 そうすると、船の曳き波が案外大きな位置になってしまう。

  ロープが長ければ、そんなに曳き波に影響は受けないが 短い場合曳き波の
  影響を受けやすい。 【図3】


9.国交省の事故調査報告書が約1年後提出・・・?

  これは、チョット遅すぎるんじゃないですか・・・? 事故がうやむやになってしまいます。
  
そんな、1年後の調査報告書を待つより、自己流で勝手に、事故分析報告いたします。

  ※ 調査資料は、すべて、インターネットからの情報、及び記事です。
     事実のみをもとにして、事故原因を考えてみました。




【図1】  船同士のロープ間隔が、約16~17m程度ではなかったか・・・?
三ヶ日青年の家での事故


【図2】  引っ張っているボートの後方にある三角の波が 曳き波
三ヶ日青年の家での事故


【図3】   ボートがなんらかの影響で、曳き波を越えようとするときが、
       一番バランスを崩しやすい
三ヶ日青年の家での事故


【図4】  曳き波の斜面にボートがあると、ボートが傾く状態となる
三ヶ日青年の家での事故


【図5】 曳き波の外へ出ると、周りの湖の波の影響も受け、バランスを崩しやすい  
三ヶ日青年の家での事故





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この記事へのコメント
reboxさん、こんにちは。
今回の事故に関して本当に悲しいことであり、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、このようなことが2度と起こらないことを祈るばかりであります。
私自身、船舶免許を取得して実際に船を操船する上で、感じたことを述べさせていただきます。
あの時間帯、南の強風と激しい雨が降っていたと思います。波浪は1m〜1.5mくらいと推察されます。
1に関しては、船体の構造上転覆しずらいようでありますが、瞬間的にはそれ以上の波も考えられます。
2に関しては、船の構造から言っても船首からは波が入って来ません。
曳航したボートの曳波のことをおっしゃってますが、曳航したボートは見たところ23〜25フィートのプレジャーボートです。それくらいの大きさの船の波は50cm程度です。
曳波が直接転覆の影響を受けたとは考えづらいです。
曳航ロープの長さは20m前後あればほぼ適切ではないかと思われます。
一番問題は、曳航中の横転というよりも、
曳航をはじめたとき、早く船首を風上に向けようとして慌てて速度を上げてしまったため、横波を受けて瞬間的に横転したことが考えられます。
(船首が来る波に対して、垂直であれば揺れはあっても船は安定しています。)
あくまでも私自身の経験から感じた個人の見解なので、申し訳ありません。
それよりも、急に天候が変わった時に適切な判断ができたかどうかが大事で、杓子定規で判断していなかったか、その場を判断できるインストラクターが乗船していたかどうかが問題になってくると思います。
長々のコメントで大変申し訳ありません。
Posted by JUNパパJUNパパ at 2010年06月26日 22:34
はじめまして、こんにちは、コメントありがとうございます

> あの時間帯、南の強風と激しい雨が降っていたと思います

確かに、急に激しい雨と風が吹いてきたとは思いますが・・・
船が転覆する程の風雨ではなかったと思います(地元三ヶ日に居ましたので・・・)瞬間的に、現地局所ではどうだったのか・・・? と言われるとそれはわかりませんが・・・?


> 瞬間的にはそれ以上の波も考えられます。

ウ~~ン どうでしょう・・・? 考えにくいです。大きな波と言っても、浜名湖内です。太平洋とは違います。瞬間的に竜巻のようなモノが発生したのなら考えられますが・・・
局所的に大きな風波が発生したのならば、他のボートも(三隻)転覆した可能性があると思います

> 船の構造から言っても船首からは波が入って来ません

ボートを曳航している状況で、しかも、曳航ロープを船のへさきへ縛っている場合、引っ張られる力により、船の沈み込みが考えられます。そうすると、船首からでも、多少の波の影響で波が入ってくる可能性があります。

> それくらいの大きさの船の波は50cm程度です

通常走行であればそのぐらいかもしれませんが、ボートを曳航し船尾に力が加わっています。 カッターボートの重さは乗員約1t ボート約1t 合計約2t程度の力がかかります。そうすると、引っ張っているボートの曳き波も、結構大きくなります。

> 曳波が直接転覆の影響を受けたとは考えづらいです

カッターボートの構造上、オールで漕いで自走する時には、安定していますが、曳航されている場合、案外少しスピードを出しただけですぐに滑走状態になると思われます。 水面を滑走状態と言うことは、カッターボートの重心がかなり上に上がって不安定な状態となっていると思われます。そのような状況での走行を想定していないカッターボートは、ちょっとした船の曳き波と、風雨による影響の波で、簡単にバランスを崩し転覆する可能性があります。


> 曳航ロープの長さは20m前後あればほぼ適切ではないかと思われます

よく言われているのは、両方の船の長さ×3 つまり約40mくらいでしょうか・・・?・・・でも、言われるように、20mでもゆっくり航行すれば問題はなかったかと思われます。スピードを上げたことが、原因であったと考えます。


> 早く船首を風上に向けようとして慌てて速度を上げてしまったため、
> 横波を受けて瞬間的に横転したことが考えられます。

そうですね、スピードを上げたことが原因であると思います


> 船首が来る波に対して、垂直であれば揺れはあっても船は安定しています。

現場の状況はわかりませんが、おそらく推測するには、波風は、一定の方向からではなかったと思います。瞬間的、局所的に変化する天候の場合、波が荒れます。ですので、来る波に船首を向けることが出来ない状況であったと考えられます。
Posted by rebox at 2010年06月27日 01:10
reboxさん、このコメントでいろいろ学び直すいい機会になりました。
ありがとうございます。
今一度自分の知識の検証に船舶操縦士教本を引っ張り出したりもしました。
転覆には、船体構造、気象状態、曳航方法など複雑な要素が絡み合っておきました。
事態の究明は専門家の検証および判断に委ねられますが、1日も早い解決を望みます。
二度とこのような痛ましい事故が起きないことを望みますし、安全対策をしっかりと見直し、再び貴重な体験ができるこの施設の再開を望む一人であります。
Posted by JUNパパJUNパパ at 2010年06月27日 06:12
> JUNパパ さん

今回の事故も、当然、最終的には事故調査委員会の報告書を待つ以外ありません。 本当に、なるべく早く報告 及び 対策が必要ですよね

私も、同じく・・・地元ですし、早期の施設の再会を望んでいます。
Posted by rebox at 2010年06月27日 09:33
 
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