杉の皮むき体験 でいろいろ教えて頂きました。
まず・・・ 皮をむく時期は、木の
伐採時期(新月伐採)も考慮し9月だそうです。
9月のみ、新月伐採の時期に合わせるために、期間は限られてしまいます。
9月頃は、木が成長する時期で、皮と幹の間に層が出来ちょうど剥きやすくなるそうです。
そして、木を切る前に、立木状態で根本部分の皮を剥いておくそうです。
これは、木が水を吸い上げるシステムを途中で閉ざすことによって
樹皮に水分をため、皮を剥きやすくするそうです。
木が水を吸い上げるシステムとは・・・
木は、根から水を吸い込むことで水を押し上げていることと、木の葉から、水を蒸散
させることで、水を吸い上げることの両方の力で水を葉に送っているシステムのことです。
それを、途中で閉ざすと、樹皮に水分がたまる・・・とのことです。
そして、新月期に伐採し(新月伐採の場合)伐採したらすぐに現地の山で、皮むきを行います。
皮むき方法は・・・ 、まず、皮をとりたい長さの基準を記します。
だいたいは、3尺程度・・・だいたい1m弱程度ですね。
そこに、
廻し引き刃物 と呼ばれる、鍵状に曲がった刃物で丸太の皮に、
切り込みを入れます。
そして、あとはスクレーパーのようなもので少しずつ慎重に皮を剥ぎ取ります。
写真では・・・ なたの先端をとがらせ、スクレーパー状にした道具を使っています。
ここで、慎重に チョットずつ皮を剥かないと破れてしまいます。
木の状態、皮の状態で、一気に簡単に剥ける場合もあれば、なかなか剥きにくい
場合もあるそうです。 それは、いろいろな条件で、替わってくるんでしょうね。
キレイに剥けると、気持ちイイですよね
そして、現地で、とれた皮を、伸ばして乾燥保管です。
急激に乾燥させないように、日陰で徐々に乾燥させた方がよいそうです。
この様にして出来た杉皮は、虫にも強く、腐りにくく、カビ無いそうです。
昔の建物の、屋根材、屋根下地材とか、外壁材としてもよく使われていましたね。
◆ 杉皮づくり体験ツアー 2010年09月24日
http://rebox.hamazo.tv/e2635988.html
◆ 天竜杉葉がらし材 2007年01月13日
http://rebox.hamazo.tv/e277165.html