集成材は、読んで字のごとく、木材片を集めて材に成ったものです。
木材片と木材片を繋いでいるのが、接着剤です。この接着剤の性能が
直接、集成材の性能となります。
集成材は、同種の無垢木材より、1.5倍ほど強度があると言われています。
実際に、いろいろな集成材を、扱ってきましたが、確かに強度、及び
寸法制度は、良いものがあります。
しかし、それは、接着剤の性能であって、木材本来の性能ではありません
接着剤というのは硬貨するとプラスチックのように硬くなり温度や湿度に、
ほとんど左右されない、伸縮性のない無機質な素材です。
それに対し木というのは湿度変化により繊維方向に1伸縮すると
年輪方向に10倍伸縮するという性質をもっています。
この膨張率がまったく異なる素材を組み合わせたものが構造用集成材なのです。
長い年月で木のほうが何万回も膨張収縮を、繰り返すことで
接着剤との剥離を引き起こしているかもしれません。
それが、10年...20年...50年...100年と年月が経つとどうでしょうか?
接着剤の剥離...建物の崩壊... なんて事には...
リフォーム工事で床下に入ることがあります。 数十年前の床材(合板床材)が
バリバリに剥がれ、既に強度もなく、人が乗っただけで、穴が空くような床が
結構あります。
「昔の接着剤は性能が悪かった....現在の接着剤は性能が良いから大丈夫...!?」
なんて言うことを..建材屋さんから聞いたことがありますが...
果たして、どうなんでしょうか..? 100年後の接着剤の状態は...?