「さわやか」 と言えば・・・静岡県・・中・西部地域の人は、
知らない人はいないほど有名な、ハンバーグ屋さんのチェーン店ですよねぇ~
お客さんが遠くから来たときに、よくお店に連れて行く・・
なんて方も多いのではないでしょうか・・・?
そんな、「さわやか」 の漢字は・・ 「爽やか」 です。
この漢字のなりたちにはこんな物語があるといいます。
【山住神社にて・・・】
https://www.facebook.com/kanjitekanji/posts/512881672149796
【文書引用】
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「爽」 という漢字は 「大」 という字の両脇に、
カタカナの 「メ」 のような×印を二つずつ、書き入れます。
白川文字学でおなじみの白川静博士によれば、
「大」 の字は手足を広げた人を正面から見た姿を描いたもの。
もし、この人型が手を広げて横たわっている女性だとしたら・・・、
この×印、はちょうど、乳房のあたりに位置しています。
古代中国において身体に×印を描くのは人生の節目。
出生、成人、そして死を迎えたとき。
「爽」 とは、亡くなった人を死後の世界へ見送る際、
邪悪な霊が憑りつくのを防ぐため、朱色の筆で文様を描いた様子。
屍の胸を染めた色の美しさから、
「さわやか」「あきらか」といった意味になったというのです。
【植林ツアーにて・・・】
疫病は悪霊の仕業だと考えていた、いにしえの人たち。
一族の誰かが病に伏せれば厄払いの儀式をし、
神に祈りを捧げ続けました。
しかし願いは届くことなく、やがて、その人は旅立ってゆきます。
ほろびてしまう前の肉体をせめて美しく。
そして、次の世界へ行くときにこそ、
悪霊にとりつかれぬように・・・。
まだ温もりの残る白い胸元に、家族は朱色の文様を印してゆきます。
苦しみから解き放たれた彼女の顔は爽やかさを取り戻し、
肉体を離れた無垢な魂は、軽やかに天を舞い始めます。
彼女はこれで、自由になれたのだ・・・
そう思うことで、家族の心はほんの少しだけ救われたのかもしれません。
https://www.facebook.com/kanjitekanji/posts/512881672149796
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上記引用文
【植林ツアーにて・・・】
写真は、天竜の森で、林業を営んでいる榊原商店の社長・・榊原さんです。
10月2日に永眠されました。
彼は、天竜の山の 杉・檜の 月齢伐採・・・
葉がらし・天然乾燥・トレーサビリティーにこだわり
「山に還元すること・・」 を常に訴え続け、生涯をまっとうしました。
【大山の家にて・・・】
こんなエピソードがありました。
第二回木暮人祭り2013、パーティーでのエピソードです。
http://maturi2013.kogurebitoclub.com/
パーティーで、司会者の方がこんな質問をされました・・・
「これからの日本の森・・・日本の山には何が一番大切で、必要なことなんでしょうか・・・?」
司会者が榊原さんを指名し・・・「・・・どうですか・・?」の問いに・・・
榊原さんは 「愛です。 愛だね!!」 の一言
よけいな説明をしない・・・まわりくどいシステムとか、歴史がどうの・・
社会がどうの・・
労働環境がどうの・・・そんな説明はいっさいせずに・・ 「愛」 の一言・・・
【コンニャクイベントの時・・】
いちばん驚いたのは私でした!! 本当にビックリしました。
あの榊原さんから・・・「愛」 という言葉が出てくるの・・・?
本当に驚きましたねぇ~・・
榊原さんとは10年以上の付き合いがあるため、榊原さんのことは
よく知っているつもりだったんですが・・・
あの榊原さんから・・・「愛」 という言葉が出てくるとは、
想像も付かなかったことが最も驚きでした。
10年以上の付き合いと言っても、ビジネス上での付き合いであり、
ほとんど 「匠の会」 関連の付き合いのみで、
プライベートなことはほとんど知らない・・・
そんな感じだったので、いつも口うるさく、
あ~~しろだの・・・こ~~しろだの・・・
うるさいので、チョットうっとうしいなぁ~などと感じたときもありました。
【与【与作ツアーにて・・・】
「愛だね!!」
あの時から、榊原さんに対する見方が少し変わったように思います。
榊原さんの言っていることは常に・・・
「わしらの木をもっと広めて、多くの人に知ってもらう・・そして使ってもらって、
それを山に還元するんだ・・・」
そんなことをいつも言っていました。
山に還元する。 まさに、山への 「愛」 なんだと思います。
【与作ツアーにて・・・】
現在、山を巡るいろいろな政策、
方向性・・未来が様々な方向から見直されてきています。
治山事業として整備され植林された人工林が約 一千万ha あるそうです。
保育期から資源の利用期に移行しており、持続的な森林経営を確立し
地球温暖化防止に貢献しつつ、いかに資源の循環利用をすすめるのか
という取組はすでに行われています。
そのなかで、新たに木材生産を管理の主目的にしない森林を、
責任を持って管理する・・・
ということも視野に入れ様々な政策が執られていくようです。
すなわち、環境保全のための森林 (護る森)
あるいは保健・文化機能を担う森林 (使う森のうち木材生産林を除く森) の整備も、
治山事業の範疇(はんちゅう)に入れてよいのでないか・・・
つまり、木材生産管理のために植林し伐採し建築用材等に利用された人工林を
環境保全のための森林に変えていこう・・・という動きなんでしょうね・・・
杉や檜の植林のみではなく、広葉樹や雑木等の環境保全のための森創り・・・
そのための補助金も増やしていこう・・・そのような流れらしいです。
補助金の主催者も 国であるとか、県であるとか、地方によっても違うらしく
管轄する諸官庁も違い複雑になっているらしいです。
上記の理由で、間伐材以外にも補助金を出し、
多面的に山を保全していこうという動きらしいですね・・・
ですので・・・間伐材に対する補助金も変化してきているようです。
行政の方向性としては、間伐材への補助金以外にも様々な山の保全活動にも
補助金を出すような方向性のようです。
つまり、間伐材の補助金が減ったり、条件が変わったり今後そのような形になるようです。
ただし、今の林業界では、実際問題として、間伐材の補助金なしでは経営が厳しいのが
現状です。
「林業が自立できないのは、補助金があるせいで・・・林業家がそれに甘えている・・・」
なんていう厳しい意見もあります。
そういった行政の動きに対応できない業者は、淘汰されていくのかもしれません。
そんな厳しい林業の状況も変化しなければならない時期に来ているんだと思います。
今後の林野行政は、まさに治山事業100年目に当たり、
新しいステージへと移ってきているといえるとのことです。
林野行政の過去と未来
http://www.47news.jp/47gj/latestnews/2012/11/1370296.html
【与作ツアーにて・・・】
植林し、伐採する・・という木材生産管理としての山のあり方と同時に
広葉樹・雑木なども植え・・より自然に近い状態へ山を戻していく方向も考えていこう・・
という動きですね・・・
山をあらためて見直し、未来の山のあり方が今現在見直されはじめています。
新しい山のあり方・・・山を建築の用材・家具の材料・その他、
木材を生産物として利用する考え方と同時に・・・
山で遊ぶ、山で楽しむ・・山で食料を育む(フォレストガーデン的な考え方)
木の実を付ける木の植林・・・
山の中での教育・・・文化的活動・・・山と人間の新しい関係性
そんな新しい山と人間のあり方が、これからの山に求められているのだと思います。
まさに山に対する 「愛」 ですね・・・
山には、経済的に商売として成り立つシステムを作ることも重要かもしれませんが
そういった方向性とは別に、山と人間のあり方、生き方を求める活動が
今後、重要になってくるのではないかと考えます。
森林セラピーのような森と人間のあり方を見つめ直す・・・
その他、山での宿泊体験とか・・ 伐採体験・・・植林体験・・・
ツリークライミング・・
ツリーハウス・・・様々な山・森・林と人間の関わり・・・
そんな様々な方向性があっていいように思います。
それが、山への 「愛」 なんだと思います。
【秋葉神社にて】
亡くなる少し前に、病院へお見舞いがてら・・・ある相談のお話に伺いました。
「外山さんが、そう考えているのは本当に嬉しいよ・・・是非その話進めてよ・・・
紹介できる人もいっぱい知っているから・・・」
そんな言葉・・・それが、榊原さんに会った最後の一時でした。
新しい時代を迎えたと感じる今日この頃・・・山との関わり方・・・山と人間のあり方・・
そんなことを考えながら・・・今日は、天気も穏やかで秋の風が爽やかに吹く1日でした。
榊原さんのご冥福をお祈りいたします。
【名古屋、高倉邸にて・・・】
https://www.youtube.com/watch?v=749o0o-Jrmo
https://www.youtube.com/watch?v=U3hmWy-VudI
https://www.youtube.com/watch?v=JnQmEVmk1Sg
いのちの森プロジェクト
http://www.tfm.co.jp/forest/index.php?blogid=227&archive=2013-04&page=2