【早朝の朝陽の光景・・・遠州浜の海岸線・・遠くに風車が見えます。】
海水から塩を作ろう! 塩キャンプ へ行ってきました。
2月8日~9日
パーマカルチャー中部の主催 です。
【早朝のまだ暗い中・・海水を大釜で煮込みます。まだ、海水は透明です。】
塩つくりの工程は、まず・・海水を汲んでくることなんですが、この工程は、
遠州沖ちゃんクラブで、すでに汲み置きの海水がありました。
浜に行って、海水のバケツリレーでもあるのかな・・・?なんて、予想もしたんですが・・・
ありませんでしたので、少しホッとしましたねぇ~・・
聞いた話によると、この海水は、沿岸の海水ではなく沖合のある程度の深さのある
所の海水だそうです。
やはり、沿岸域の海水は、汚れているから・・・ということなんでしょうかね~
・・・で、その海水を運び・・・作業所のタンクに入れて、大釜で約10時間煮詰めます。
【ステンレス製の大釜・・約250Lぐらいでしょうか・・】
【大釜の火が直接あたり高熱になる部分は、耐火煉瓦で組まれています。】
大窯で、約10時間煮込む間、当然のことながら、窯の火を絶やしてはいけませんので
火の番をしなければなりません。 これも結構大変なんですね・・・
火加減等もありますので、具合を見ながら薪の入れ具合を調整します。
当然、10時間もの間、一人で見ているわけにはいきませんので・・・
交代で火の番をしていきます。 さらに、 火の番と同時に海水を濾す作業があります。
何度も何度も濾して 海水を綺麗にしていきます。
約10時間の間・・・ 火の番と、海水を濾す作業は、絶やすことはできません。
【薪には、学校で使われていた竹刀の廃材がありました。よく燃えますねぇ~】
そして、海水を煮詰めている間に、魚篭(ビク)つくりをやります。
藁で編んだ、円錐形の入れ物なんですが、これに、出来上がった塩をいれます。
この、ビク作り・・・子供たちも手伝って、楽しそうにやっていました。
昔は、道具もすべて手造りだったんですよね~・・こうやって、手造りの道具を
見ると、昔の人の知恵が詰まっているのを感じますね。
【子どもたちも真剣に手伝います。】
ビクは、下の写真のように使います。
出来上がった塩を、窯からすくい取って、びくに入れます。
・・・で、4~5日 脱水して、天日干しをして、完成です。
この・・・ ビクに入れた塩から 脱水されて出てくる水分が・・・ 「にがり」 なんですね~
【塩から、 「にがり」 が絞り出されてきています。】
【ビクの下の容器の中の少し黄色みがかった液体が 「にがり」 】
「にがり」 の話で・・・遠州沖ちゃんクラブ の 「にがり」 が、大ブレイク したそうですね・・
2004年頃 お昼のテレビ番組で 「にがり」 は健康にいい!!
と、みのもんたが言ったのがきっかけとなって、
日本全国の 「にがりブーム」 に火がついた・・・とのことでした。
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◆ 遠州沖ちゃんクラブ 鈴木副江(すずき・ふくえ) さんのお話・・・
http://sakuyahime.jp/?post_type=sakuyahime&p=1472
実を言うと、私たちはそれまで、「にがり」 を捨てていたんです。
「にがり」 には・・・マグネシウム や カリウムといった天然ミネラルが豊富に含まれていて、
お茶やコーヒー、ご飯を炊くときに1~2滴まぜると、身体にいい効果があると言われています。
ブームを逃す手はない・・・ということで、それまで捨てていた 「にがり」 をボトル詰めして
「遠州沖ちゃんにがり」 として売り出してみました。 そしたら売れて、売れて……。
2004年だけで売上げが約1,000万円に跳ね上がりました。 びっくりしましたね。
でも、 その後、 「にがり」 の原液を一度に大量に飲んだ人が重体になる・・・という事故が起きて、
ブームは、あっけなく終息しました。
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イヤ~~・・・スゴイですね~・・
天然のミネラル・・・大ブームになる時期も、またいつか来ると思いますよ!!
【塩の結晶が浮いてきました・・・キレイでしたねぇ~】
透明だった海水が・・・・なんとなく薄青色かかったような液体の状態になってきて
暫くすると・・・塩の結晶が浮いてきます。 おもしろいですね~・・・
キラキラした感じの結晶が浮いてきて、見惚れてしまいます。
沖ちゃんクラブの、おじさんが言うには、たまに、きれいな6角形のかたちをした
雪の結晶のような、きれいな結晶が出来上がるらしいです。
まぁ・・・ この日は、6角形のキレイな結晶はできませんでしたが・・・
・・・でも、塩の結晶が浮かび上がってきて、塩が窯の底にできているのが
確認されるぐらいになってくると、 ものすごくワクワクしますね~・・・
頭では、海水を煮込めば塩の結晶ができるのは解っているんですが・・・
実際に目の前で、その光景を垣間見ると・・・
イヤ~感動しますね~ 楽しいです。
「おぉぉ~・・ できたぞぉ~~ シオだぁ~・・」 なんて感じで・・・(笑)
思わず 叫びたくなるような・・・(笑)
【塩が出来て、至福の瞬間!!】
この瞬間がいいですね~・・・苦労して煮詰めた海水が・・・塩になっている瞬間です。
真っ白い塩が、窯の底に浮かび上がってくるんですね~・・・
そして・・・出来上がった塩を窯からすくい取って、ビクに入れます。(上の写真)
そして・・・ビニールハウスで、天日干し・・・
【天日干し~・・・天日干しで味がまろやかになるそうです。】
塩作り・・・楽しかったですね!
遠州沖ちゃんクラブの方達にも、いろいろ面白い話を聞けました。
漁師船の事・・・地域の井戸水の事・・・釣り竿の事・・・塩の道の事・・・
勉強になることが、たくさんありすぎましたね~・・・
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メモ帳・・・
水 1000リットル・・・ 約1000KG から 塩が約 20KG出来る とのことです。
海水に対して 約2%の塩 ができるそうです。
火加減等で、そのできる塩の量が変わるそうですね~・・・なかなか難しいです。
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遠州沖ちゃんクラブは、鈴木副江(すずき・ふくえ)さんが、中心となって
誕生したようですね・・・
◆ 遠州沖ちゃんクラブ 鈴木副江(すずき・ふくえ) さんのお話・・・
http://sakuyahime.jp/?post_type=sakuyahime&p=1472
女性の時代なんでしょうね~・・・女性のパワーを感じますよ。
今回の、パーマカルチャー中部主催の塩キャンプも、女性の参加者の方が圧倒的に
多かったですからね~・・・ これからは、女性が活躍する時代ですね・・・