200年住宅について考える..1

rebox

2008年05月20日 06:05

200年住宅とは・・・
現政府自民党、福田首相を中心とした重要政策の一つとして「200年住宅」構想を掲げました

  目的は・・・
1.循環利用できる超長期住宅を推進しストック型社会の基盤作成
2.スクラップアンドビルドからの脱却により、産業廃棄物の削減
3.住宅の資産価値向上による、中古住宅市場の活性化
4.住宅資産を引き継ぐことで、個人の住宅消費支出減による、ゆとりの創出


このような目的は、良いと思いますが...
その目的のためのガイドラインが示されています。
そのガイドラインは・・・

1.構造躯体(スケルトン)  内装設備等(インフィル)を分離
2.建設時において耐震、耐久性、維持管理の容易性、可変性の確保
3.省エネルギー性能、バリアフリー性能の確保
4.中古市場性の確保(売れることを考慮した建設)
5.計画的な、点検、交換、補修の対応可能性の確保

   このようなガイドラインですね!

   では、具体的にどのような住宅でしょうか?





大きな 集成材 の柱、梁で、構成された構造躯体に、内装及び設備を組み込んでいく
その設備及び内装(インフィル)を交換補修対応可能形にする・・そんな様なイメージが浮かびます。


   構造躯体(スケルトン)は・・・200年そのまま・・?


材料が集成材の場合 はたして200年の間、材料の強度は持つのだろうか...?





無垢の木材を使った場合でも、 虫食い、 腐り、 経年劣化 等200年間には
いろいろな条件に見舞われます。そんな状況で、構造躯体を、200年間品質を一定割合保ち続ける木材の確保は出来るのでしょうか?


200年間もたせることができる構造材料とは・・・

  「法隆寺の木材は1000年以上経っているのでは・・・」

しかし、法隆寺の構造材で、1000年以上前の材料はほんの一部で、多くの材料は
交換、補修されているのが現状です。
しかも・・・大きくて太く長い材料を使用しています(特殊材料)
つまり、コストが高い材料です


一般の住宅で使われる木材で考えた場合、コストをなるべく抑え
構造強度、及び品質を上げなければなりません。





  無垢の国産木材 ならば何でも良いのか...?

200年間保たせるだけの木材は、それなりの品質の木材である必要があると思います。

しかも、200年の間に、虫食い、腐り、経年劣化等さまざまな環境に見舞われます
そのような状況に対処しうる構造が求められると思います


つまり、構造材の交換、補修等が簡易に出来る構造躯体ですね



現行の建築基準法に 準拠した構造体であるならば...
耐力壁、コンクリート基礎 、アンカーボルト、ホールダウン金物等
必要金物は必須です。

そのような建物構造躯体が、200年間の間に、構造部材の取り替え補修をする必要が生じたときに、簡単に出来るのでしょうか?      
                    続く・・・

                             【続きは・・・、また、後日UPになります】

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