200年住宅とは・・・
現政府自民党、福田首相を中心とした重要政策の一つとして
「200年住宅」構想を掲げました
目的は・・・
1.循環利用できる超長期住宅を推進しストック型社会の基盤作成
2.スクラップアンドビルドからの脱却により、産業廃棄物の削減
3.住宅の資産価値向上による、中古住宅市場の活性化
4.住宅資産を引き継ぐことで、個人の住宅消費支出減による、ゆとりの創出
このような目的は、良いと思いますが...
その目的のためのガイドラインが示されています。
そのガイドラインは・・・
1.構造躯体(スケルトン) 内装設備等(インフィル)を分離
2.建設時において耐震、耐久性、維持管理の容易性、可変性の確保
3.省エネルギー性能、バリアフリー性能の確保
4.中古市場性の確保(売れることを考慮した建設)
5.計画的な、点検、交換、補修の対応可能性の確保
このようなガイドラインですね!
では、具体的にどのような住宅でしょうか?
大きな
集成材 の柱、梁で、構成された構造躯体に、内装及び設備を組み込んでいく
その設備及び内装(インフィル)を交換補修対応可能形にする・・そんな様なイメージが浮かびます。
構造躯体(スケルトン)は・・・200年そのまま・・?
材料が
集成材の場合 はたして200年の間、材料の強度は持つのだろうか...?
無垢の木材を使った場合でも、
虫食い、 腐り、 経年劣化、 等200年間には
いろいろな条件に見舞われます。そんな状況で、構造躯体を、200年間品質を一定割合保ち続ける木材の確保は出来るのでしょうか?
200年間もたせることができる構造材料とは・・・
「法隆寺の木材は1000年以上経っているのでは・・・」
しかし、法隆寺の構造材で、1000年以上前の材料はほんの一部で、多くの材料は
交換、補修されているのが現状です。
しかも・・・大きくて太く長い材料を使用しています(特殊材料)
つまり、
コストが高い材料です
一般の住宅で使われる木材で考えた場合、コストをなるべく抑え
構造強度、及び品質を上げなければなりません。
無垢の国産木材 ならば何でも良いのか...?
200年間保たせるだけの木材は、それなりの品質の木材である必要があると思います。
しかも、200年の間に、
虫食い、腐り、経年劣化等さまざまな環境に見舞われます
そのような状況に
対処しうる構造が求められると思います
つまり、
構造材の交換、補修等が簡易に出来る構造躯体ですね
現行の建築基準法に 準拠した構造体であるならば...
耐力壁、コンクリート基礎 、アンカーボルト、ホールダウン金物等
必要金物は必須です。
そのような建物構造躯体が、200年間の間に、構造部材の取り替え補修をする必要が生じたときに、簡単に出来るのでしょうか?
続く・・・
【続きは・・・、また、後日UPになります】