4月29日、
フォレスト・ガーデン・プロジェクトへ参加してきました。
午前中、ガーデンパーク 浜名湖花博2014 見学
◆ 浜名湖花博2014
http://hamanakohanahaku2014.jp/
暮らしの庭・・ 浜松市長賞を受賞したパーマカルチャー中部制作の
フォレストガーデンを見学・・・そして、午後からフォレストガーデンの
講座です。
フォレストガーデン・・おもしろい考え方ですよね!!
コンパニオンプランツ の概念を取り入れ、農業ではない手法で収穫する・・・
との事です。
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コンパニオンプランツを利用して、野菜類等とハーブ類等をうまく組み合わせて
一緒に植えると、病害虫を防いだり、成長を促進したり、収穫量が増えたり、
風味や芳香を良くしたり等、様々な良い効果を生み出すと言われている。
経験的に言われているものがほとんどで科学的に解明されている例は少ない。
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初めて聞いた、コンパニオンプランツの概念・・・?なんて感じでしたが・・
なるほどねぇ~ いろいろな多種多様な植物をうまく組み合わせると・・・
病害虫も防いでくれたり、収穫もアップする!! という事らしいです。
なるほどね~これが、各地で実践されれば・・・かなり、理想的ですよねぇ~
・・・で、こういった手法は・・大昔からあって、日本が起源だそうですね~
経験的に大昔から行われていた手法ですが、農業が主流になってからは
徐々に忘れ去られていったそうです。・・・そして、それを、現代では、科学的に
仕組みを解明しながら、体系づけているそうですね~・・
・・・で・・そんな理想を追い求める手法が、フォレストガーデンとのことです。
【植物と作物を一緒に植えて共生させ収穫を向上させる手法】
講座では・・・コンパニオンプランツの概念は、農作物と植物の関係だけではなく
森とか動物、昆虫との関連・・木、地形、等いろいろな条件により
いろいろな組み合わせを設計デザインする事が重要で、そういった手法を
今後の、フォレストガーデンプロジェクトでやっていきたい・・・との事でした。
そして・・、もうひとつ、ポイントを指摘していました。
それは・・・フォレストガーデンでの農作物の収穫 と 農業での作物の収穫・・・
同じ収穫でも、根本的に
農業 と フォレストガーデンは違う・・・という事ですね・・・
現代の農業は、防虫剤をまいたり除草剤をまいたり肥料をまいたりと・・
生産性を上げるためにあらゆる手法をとって生産性と効率性をあげようとします。
それが当たり前といえば当たり前なんですが・・
植物や野菜も、人間が管理し、人間の作物、食料になるためだけに生かされたものは
種が弱くなるらしいんですね・・・ですので、弱くなった作物を食べようと
さらに多くの害虫が食べようとする・・・(弱肉強食の世界)
さらに、それに対抗しようと強い除草剤・防虫剤などを使う・・・
さらに、種は弱くなる・・・なんていう事の連鎖らしいですね
・・・で、その逆が・・・害虫に自然に強くなる・・・
そんな考え方です。
◆ 植物が香り物質で害虫から防御 京大・山口大が仕組み解明
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2805L_Z20C14A4CR8000/
フォレストガーデンとは・・植物の特性を理解し、
自然に、生産性が上がるしくみ作りが出来る畑・・・
ガーデンを作るという事ですね・・・
そこが、大きく農業と違うところです。
農業は、人間が しっかり管理しないと作物等が、自然にダメになったり・・・
害虫にやられたりしますが、フォレストガーデンでは、ほとんど人間が管理しません。
自然任せです。
そんな事で、ホントに作物は出来るのか・・・?
出来るんです。 自然に植物が強くなったり、助け合ったり・・・
そして少しの人間のサポートがあれば・・・
『奇跡のリンゴ』 も、フォレストガーデン的手法の一つだと思います。
・・・で、そういった設計・デザインをする事が、フォレストガーデンなんですね・・・
農業は、人間が しっかりと管理しなければならない・・・
出来た作物は、すべて人間のもの・・・売るため又は人間が食べるために
作られた作物・・100%人間のため・・・
まぁ~・・当たりまえといえば当たり前ですが・・・
しかし、フォレストガーデンでは、100%人間のために作物をつくる・・・
というわけではありません。
動物や虫・・土中にいる微生物・・・昆虫・・・
木から落ちた実は、土中で微生物のえさとなったり、鳥に食われたり・・・
そして、人間も食料のために、収穫します。
フォレストガーデンからのお裾分け・・・ということで・・・
そんな、考え方の違いがあります。
100%畑でとれた収穫物はすべて自分のものとする農業か・・・?
お裾分け的な考え方のフォレストガーデンか・・・そんな大きな違いがあります。
農業かフォレストガーデンか・・?どちらか選択・・?
そのような問題提起ではありません。
当然・・農業も必要です。 なくしてはいけません。
農業も、重要な産業として発展させなければなりません。
ただ、そういった中で、フォレストガーデン的な手法による収穫も、
持続可能性の社会のために、広めていく価値のある手法だと思います。
【フォレストガーデンへ、「いらっしゃ~い」】
パーマカルチャー中部 代表の 庄司 正昭さんです。